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『小学生算数 比を使ってプラバン工作をしよう!』

比を使って大きさは自由自在のプラバン工作!

2016年2月22日(月)

私の算数教室では、算数の概念教育と計算トレーニングの二本立て

のカリキュラムになっています。

現在、4月からの再開を目指して準備中です。(引越しのため1年お休み

していました)

 

さて、前の記事では「タイルアートを作りながら百分率を学ぼう!」

ということで、苦手なお子さんの多い「百分率」を楽しく学ぶ方法を

ご紹介しました。(実際に教室でもやっています)

今回は、PTA向けの家庭教育学級でも講座をしてきたばかりの

「比を使ってプラバン工作をしよう!」という、これまた苦手なお子さんの

多い「比」の学び方をご紹介します。

このコンテンツは、認知心理学の考え方を基に、算数子どもたちの経験

算数以外の知識を結びつけるカリキュラムとして開発したものの一つです。

一度は遊んだことがある人も多いプラバン工作だと思いますが、この

プラバンの材料のポリスチレンは、熱を加えると軟化して加工しやすく

なります(熱可塑性)。

この性質を利用して薄く伸ばして冷やしたものがプラバンです。

ですから、本当は焼いた時には縮まっているのではなく、引き伸ばされた

ものが元の形に戻っているのですね。

そしてこの縮む比率はほぼ一定なのです。(縦横では比率が違います)

この性質を利用すれば、できあがりの大きさから逆算して、必要な

大きさがわかるというわけです。

それではさっそくプラバンを使った算数講座とまいりましょう!

 

○まずは下準備 *お子さんと一緒でも保護者の方だけでもよいです

プラバンの縮む比率を調べます

プラバンを1辺が8センチメートルの正方形に切ります。(8センチに

するのは、後で比を簡単にするときに公約数が多いようにするためです)

縦と横では縮む比率が違うので、縦と横が分かるように印をつけて

おきます。

例えば、私が使ったダイソーの0.3mmのプラバンでは、以下のような

結果になりました~

      元の長さ     焼いた後の長さ

横    8cm        3.2cm

縦    8cm        3.0cm

ということから、縮んだ比と比の値は

横 元の長さ : 焼いた後の長さ = 8 : 3.2 = 5 : 2

  比の値 = 5÷2 = 5/2

縦 元の長さ : 焼いた後の長さ = 8 : 3.0 = 8 : 3

  比の値 = 8÷3 = 8/3

 

○子どもたちに課題を出します

さて、今回子どもたちに出す課題は、

「調べた比を基に、横4センチメートル、縦1.2センチメートルのプレートを

作ってみましょう」というものです。

 

できあがりはこんな感じです!

Img_1849s

 

○プラバンの作成の手順

1.縮む比率から、比の値を使って、焼く前の長さを計算します

2.プラバンを準備します

  計算どおりにプラバンを切ります。

  油性マジックなどで彩色することができますが、やすりで表面を

  削ると色鉛筆などでも彩色することができてきれいです!

3.プラバンを焼きます

  オーブントースターの600~800ワットが良いですが、それ以上

  でも時間を調整すれば可能です。

4.できあがりを測ります

  予想通りの大きさになりましたか?

 

縮む比から計算して、自由自在の大きさのものを作って下さいね!

 

このように、比を使うことで変化を予測することもできます。

親子でプラバンを焼きながら学んだ比はきっと忘れないと

思います。

先日のPTA講座では以下のような保護者向けの指導手順書を配布させて

頂きました。(ここでは一部だけ紹介させて頂きます)

 

< 比とプラバン工作指導手順書見本 >

_web

 

(サンプルのダウンロードはこちら→「tutorial_ratio_and_prastic_board_intro.pdf」をダウンロード   )

 

算数、楽しんでくださいね~

 
 
 
 
 

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『小学生算数 タイルアートを作りながら百分率を学ぼう!』

百分率は芸術のセンスだって伝えちゃう!

2016年2月19日(金)

お引越しのため、算数教室は4月からの再開を目指して準備中です。

さて、最近では「家庭で伸ばす子どもの算数のセンス」ということで、

小学校のPTA向けの家庭教育学級などの講師としてお招きいただい

たりもします。

つい先日も、さいたま市の浦和にある小学校にお招き頂き、

「比や割合を計算してつながる算数とアート」という講座をしてきました。

これは10年にもなる算数教室運営の中で、認知心理学の考え方を基に

算数と子どもたちの経験や算数以外の知識を結びつけるカリキュラム

として開発したものの一つです。

教科書の算数の中でも、特に割合の仲間(倍、比、百分率)は直接ものの

数を表しているわけではないため、抽象的でわかりにくいようです。

現実の世界でどのように使うのかイメージしづらいため、算数を嫌いになって

いく原因にもなっています。(これらをだいたい5年生から学ぶことになります)

「だったら、キッチンや、工作や、美しいものと結びつけてしまえ!」という

思いから練り上げたカリキュラムの一つが「百分率とタイルアート」です。

 

<小学校で配布していただいた講座のチラシ>

Flyer_20160210

(ファイルのダウンロードはこちら→「flyer_20160210.jpg」 )

 

当日はインフルエンザが流行っていたにも関わらず、定員以上の

ご参加を頂きました。

講座の流れは次のような感じです。

 

・学びの目標(認知心理学的視点から)

つながりあう知識とは

知識がつながる体験(家庭でできる算数とアートを実際に体験)

・家庭でできること、家庭だからできること

・知識がつながる手助けをするコツ

 

前半は認知心理学的な視点から「学ぶ」ということの定義

共通の認識としてそろえさせて頂きました。

といっても難しい話ではありません。

箇条書きの暗記の知識が実際の場面で応用できないことは

(しかもすぐに忘れるし!)私たち大人も身を持って体験して

いますよね!

使える知識とは、認知心理学の研究結果によると、重要な概念を核にして

自分の体験とも結びついた体系だった知識です。

簡単にいうなら、新しく出てきたキーワードがこれまでの体験や重要な

公式などとさまざまな線で結びついている感じですね。

 

さて、いよいよ保護者の皆様にも算数とアートが結びつく体験を

して頂きます。

今回はルノワールの配色(色とその面積比)が分かる本を参考に

50マスを折り紙タイルで敷き詰めるタイルアートを作成してもらいました。

配色については「配色バイブル」が廃版のため「基本は簡単配色のルール」

をお勧めします↓

基本はかんたん配色のルール―好かれる配色は9つのルールでつくられる (デザインビギナーシリーズ)

台紙は工作用紙を利用します。

これは実際に私の算数教室でもやっているものです。

 

< ルノワールの配色見本例 >

2s

「濃い青を18%、濃い水色を18%、薄い水色を18%、濃いオレンジを46%

にするとルノワール風のタイルアートができるので、50個のマスを敷き詰め

ましょう!」というのが子どもたち(今回は大人ですが)に出す課題になります。

 

○タイルアート作成の手順

1.百分率を割合(小数)に直して計算に使う準備をする

2.実際に何枚必要かを計算する

3.計算した枚数だけそれぞれの色を使って50個のマスを敷き詰める

 

さて、保護者のみなさんはどのようなタイルアートを完成させたのでしょうか?

こんな感じになりましたよ↓

配置は違っても、どれもおなじようなテイストになっていますよね。

 

< 完成したタイルアート >

Img_1858s

 

このように、百分率(割合)を使うことで芸術的な性質も伝えることが

できるのです。

もちろん、味などの性質も伝えることができます。

このような体験をすると、「百分率なんて計算が面倒だしつまらない!」

と思っていたお子さんも、きっと楽しいと思ってくれるはずです。

参加した保護者の方へのアンケートでは「私自身が始めて算数を楽しいと

 

思いました!」というような感想もあり、やった甲斐があったな~と嬉しく

なりました。

 

< 保護者の方の様子 >

Img_1853s

Img_1855s

 

講座では以下のような保護者向けの指導手順書を配布させて

頂きました。(ここでは一部だけ紹介させて頂きます)

 

< 百分率とタイルアートの指導手順書見本 >

_web_2

(サンプルのダウンロードはこちら→「tutorial_percentage_and_tile_art_intro.pdf」 )

 

実はこの講座では、もう一つ「比とプラバン工作」というのも体験して

もらったのですが、それはまた別の機会に紹介させて頂きます。

 

長くなってしまいましたが、なんとなく私の教室の特徴も分かってもらえた

かなと思います。

近い将来、教室を開講したい方への講座も開催したいと考えています。

どのような方たちとの出会いがあるのか、とてもわくわくしています。

 

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