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『教室日記 小学生算数 暦に残るローマ皇帝のわがまま』

教室日記 四年生算数

1年ほど前から自宅で学習教室を教室を開講しています。
教科は算数国語ですが、教科の境を意識しない深く学べる授業を
心がけています。
こどもたちが学ぶものに境界線なんてないですよね!
教室の様子をカテゴリー「教室日記」にまとめていますので
是非ご覧下さい。

5月24日(火) 2月が28日なのはローマ皇帝のわがままから
 
教室での算数の授業は「計算術を学ぶ」ことと「数の概念を学ぶ」
ことの二本立てで行っています。
 
「計算術を学ぶ」では、速さと正確さを合格の基準にして、毎週計算テスト
をしています。
教室での計算テストは、合格のタイムも学校よりはるかに厳しい上、1問
間違うと「プラス5秒」というルールがあるため、子供たちも必死に練習して
きます。
時には合格できなくて涙してしまう子供も・・・
その分金メダルを獲得すると、それはそれは嬉しいみたいです。
こうやって、着実に計算力はついて来ているようですよ。

計算テストについては「子供の計算力は十分ですか?」をご覧下さい。

http://homeeducation.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_956e.html

 
さて、計算テストが終わると、子供たちが好きな「数の概念を学ぶ」授業に
なります。
数の概念の学習では色々な「単位」をテーマに、学ぶ範囲を算数から科学
にまで広げていきます。
 
この何週かのテーマは「時間」。
先週は、子供たちと一緒に「地球の1年(公転周期)」の話をして、
「もし海王星に住んだら?」なんてことも考えてみました。

「海王星に住むと損する!?」 はこちら↓

http://homeeducation.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_07fb_1.html

今週は「1ヶ月」について子供たちと考えます。
 
「1年ってなんで12こに分けたんだろう?」
 
と私がいうと、最近「12」という数に反応する子供たちは
 
「多分ね、12が色々と分けられて便利な数だからだよ。」
 
なんて答えます。
確かに、それもあったのかもしれませんよね。
 
「地球に一番近い天体は何?」
 
と私が尋ねると、たいがくんが
 
「火星?」
 
とちょっと自信なさそうに答えます。
 
「おしいな~。もっと小さくて地球の周りを回ってるのは?」
 
と私がいうと
 
「あ、月だ! そっか、月が丸くなったり三日月になるので1ヶ月を
 決めたんだ!」

 
とこうきがいいます。
 
きっと古の人たちが「時の流れ」を感じられたのは、太陽の動き季節の移り
変わりからだったのでしょうね。
春夏秋冬と一巡するのにおよを365日かかります。
そして、これをさらに分けようとしたときに、太陽の他に時の流れを感じるものが
あったとすれば、それは月の満ち欠けだったのでしょうか。
でも、つきの満ち欠けの周期で1年を12ヶ月に分けてみると、残念ながら
地球の公転周期とはずれてしまったようで、人々は色んな調整を試みた
ようですね。
 
そんな話をしながら、1年365日12ヶ月に割り振ってみることにしました。
子供たちは一生懸命計算します。

31日と30日と6回ずつでいいかな? なんていいながら・・・
 
31日×6ヶ月=186日

30日×6ヶ月=180日
 
186日と180日で366日

 
あれれ・・・1日多い
 
「ローマの人は、最後の2月を無理やり29日にして365日にした
 みたいだよ。」

 
と説明して、子供たちと一緒に各月の日数を書き込んでいきます。

ローマの暦は3月から始まっていたので
 
3月は31日、4月は30日、5月は31日、6月は30日・・・
 
と一通り交互に入れていきます。
そしてかわいそうな?2月は29日に。
 
さて、これで古代ローマの暦ができました。
現在の暦と比べると・・・
 
「あれれ? ぼくたちのカレンダーは7月も8月も31日まで
 あるよね?」

 
と子供たちが言います。
そうなんですよね。
私たちが使っている暦ってなんだか不規則ですよね。
 
実は、私たちが使う暦の基を作ったのは、ローマの政治家ガイオ・
ユリウス・カエサル(Gaius Julius Caesar)。
 
<カエサル>


Julius_caesar1  
 
 
 
 
 
 

 

 

彼の誕生月7月は、彼の名前の英語読み(ジュリアス)からJuly
なりました。
 
と、ここまでだと、なるほどね~といった感じでしょうか。
 
ところが、カエサルの後を継ぎ、後のローマ皇帝になったアウスグトゥス
(Augustus)は、自分の誕生月の8月が30日だったのが気に入らず
31日にしてしまいました。
 
<美男子だった?アウグストゥス>


Aug11_011  
 
 
 
 
 

 

そしてこうなると、どこかを1日減らさなくてはいけませんよね。
こんなわけで、かわいそうな?2月は、とうとう28日になってしまいました!
 
ここまで子供たちに話すと
 
「えええ~~! それって本当の話?」
 
「すごいわがままじゃん!」
 
と怒り始めてしまいました。
 
あ、いやいやそう怒らなくても・・・

 
でも、2000年も前ローマ皇帝のわがままが、今なお私たちの
生活の大事な基準(単位)として使われていることには、やっぱり
驚きますよね~
 
将来、教室の子供たちが何かの基準(単位)を決めて、それが

2000年先まで使われることだってあるかもしれません。

そう考えるととてもわくわくしますね。
 

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