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『小学生算数 どこまで暗算ができればいい?』

小学生算数 だれも教えてくれない暗算力の目標
 
小学生の計算力ってどこまでつければいいんだろう?
こんな単純な疑問にも、実は明確に答えてくれる場所がないことに気づきました
・・・・
 
という内容で前回記事を書きました。

記事「小学生算数 子供の計算力は十分ですか?」はこちら↓

http://homeeducation.cocolog-nifty.com/blog/cat8568454/index.html

 
私たちの教室では小学校で学ぶ計算150ほどのレベル別計算テストにしています。
子供たちは家でも教室でも必ずタイムを計って計算練習をし、正確さと速さをトレー

ニングしています。
 
サンプル問題はこちら↓

http://www.geocities.jp/yasuko_nk323/2tasu1no1.html

<2桁+1桁 全20問>

21
 
 
 
 
 

 

 

  1~10問 くりあがりなし  23+4= など
11~20問 くりあがりあり  48+6= など

金メダル・・・30秒以内
銀メダル・・・31~45秒
銅メダル・・・45~1分

この計算テストを作成する際に、それぞれの計算についてを20問ずつの構成にし、
金メダル、銀メダル、銅メダル三段階の目標タイムを設定しました。
目標タイムの設定の仕方については前回の記事に載せています。
 
さて、目標も決まったところで、次はどうやってこのタイムをクリアしていくか
です。
 
ここで「どこまで暗算で計算するか?」ということが問題になってきますよね。
そしてこの問いにも、答えてくれるところがなかったのです。

学校では2桁以上の計算は筆算で指導します。
これは、筆算がだれもがきちんと答えを出せる確実な方法だからなのだとか。
でも実はかけ算の筆算をしたり、わり算の筆算をするためにも2桁以上の暗算力
必要なんですよね!
それに、筆算でしか計算できないと、全体を見渡す力がなくなってしまいます。
筆算の怖いところは、桁を一つずらして書いてしまうだけで、答えが10倍にも
なってしまうところです。
現実の世界で10倍の計算ミスなんて絶対に許されませんよね。
 
ということで、どこまで暗算ができたほうがよいのか?についての答えを出すために
「小学校での筆算をこなすのに必要な暗算力」「子供たちが将来生活していく上で
必要な暗算力」を改めて考えてみました。
 
■小学校での筆算をこなすのに必要な暗算力

 ●かけ算の筆算
 
 例えば 12×13(三年生レベル)を考えてみます。
 
 筆算では一つ一つの数字同士をかけ合わせていって、最後にたし算をします。
 でも、12×10と13×8暗算でできれば、あとはたすだけ
 筆算で計算したとしても速く計算ができますよね。
 しかも、答えのおおよその見当がつきます。
 びっくりするような、桁ずれの間違いはしなくなります。

 教室では2桁、3桁×1桁は暗算できるように指導しています。
 頭の中でくり上がった数をたしていくことができるようになれば、どの子供も
 暗算できるようになります。
 どうしてもくり上がった数を忘れてしまうこどもは、メモをするように指導して
 いますよ。
 
 さらに、教室にきている子供たちには2桁九九暗記するように勧めています。
 なので、暗記している子供は12×13は計算せずに答えを出してしまいます。
 
 「トクトク」という2桁九九を暗記する本を使っていますが、この本では12から
 19まで
の数字を それぞれキャラクターにみたて、それらのキャラクターが
 集まると 色々なことが起こるという設定で、19×19までのかけ算を楽しく

 覚えることができます。

 例えば

 「12」トリというお金大好きなにわとり。
 「13」トミというダンディな資産家。
 トリとトミが集まると、トリはお金持ちのトミにイチコロ(156)なわけです。

 12×13=156(トリ トミ イチコロ)と覚えます。
 
 <トクトク>
 

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 小学校で習うかけ算は3桁×2桁までです。
 本当は円周率の計算を考えると3桁×3桁までは練習した方がよいですよね。
 いずれにしても、2桁、3桁×1桁の暗算ができていれば問題はないと思われます。
 

 
 ●わり算の筆算

 次に 273÷13(四年生レベル)を考えてみます。
 
 実はこの計算は筆算で計算するとしても、13×○の計算を暗算でやって、商の
 見当をつける
必要があります。
 まさか、13×○の計算をするのにかけ算の筆算を書いていたのでは、わり算の
 答えが出るのにはとて時間がかかってしまいますよね。
 というわけで、やはり2桁、3桁×1桁までは暗算でできなくてはいけないという
 ことのようです。
 

■「子供たちが将来生活していく上で必要な暗算力」
 
 私たち大人が一番暗算を使う場面というのはお金の計算ではないでしょうか?

 例えば 250円+120円 を考えて見ます。
 
 学校ではこれは3桁のたし算ですので、筆算で計算します。
 でもちょっと待って下さい。
 このくらいの計算は、普通の大人は暗算していますよね?
 おそらくこのくらいの暗算は当たり前のレベルなのだと思います。
 
 次に  250円+180円 を考えます。
 
 このようにくり上がりがあったとしても、たいていの大人は暗算で計算
 していると思います。
 それなら、子供たちもこのくらいは暗算できておかなくてはいけないはず
 です。
 
 私たちの教室では、たし算ひき算については、4桁+4桁、4桁-4桁まで
 すべて暗算で計算しています。
 くり上がり、くり下がりを忘れてしまう子供は、問題の式にメモをするように
 指導しています。
 
 最後に 1000円-235円 を考えます。
 
 このようなおつりの計算も日常頻繁に行われます。
 これは1000の補数を計算するということなのですが、補数の計算も
 コツを掴めば簡単!
 補数は「上の桁から9にして9にして最後に10にする」と覚えます。
 235であれば、9にするには7、9にするには6、そして10にする
 には5。
 答えは765です。
 
 教室でも補数の計算はタイムを計って速く正確にできるようトレーニング
 します。
 現在二年生の子供たちが1000の補数を練習しています。
 
 
 
 

このように

「暗算力はどこまでできればいい?」
 
について考えた結果、次のような答えにたどりつきました。
 
①2桁、3桁×1桁までは暗算でできるようにする

②たし算、ひき算は暗算でできるようにする
 
③補数の計算は暗算でできるようにする
 
④2桁×2桁は暗記する(おまけです!)
 
 
 
暗算力は子供のうちが伸びやすいようです。
頭が固くなってしまわないうちに、是非家でもトレーングしてあげてください!

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